ドッグイヤーの時代 2012 7 1

 IT業界の栄枯盛衰は、激しいものがあります。
まずは、「スマートフォン」対「携帯電話」でしょうか。
 iPhoneだけの時は、携帯電話も頑張っていましたが、
アンドロイド系のスマートフォンの登場で、
携帯電話は、絶滅危惧種となってしまいました。
(店頭に行くと、置いてあるのは、スマートフォンばかり)
 次は、「タブレット」対「パソコン」ですか。
これは、現在、互角か、まだパソコンが優勢でしょうか。
 しかし、iPadだけの時は、パソコンが優勢だったでしょうが、
これまた、アンドロイド系のタブレットの登場で、状況が変わりつつあります。
 やがて、パソコンは業務用あるいはマニア向けになるかもしれません。
すでにデスクトップ型でタワー型のパソコンは、マニア向けになっています。
 一般の人は、長文を書くことは少ないので、
タッチパネルのキーボードで十分でしょう。
 それでも機械式のキーボードに愛着がある人は、
外付けのキーボードを買ってきて、タブレットに接続して使うかもしれません。
こうなると、ウィンドウズも定番のオフィスソフトも使われなくなるでしょう。
(注意 現在、タブレットに外付けのキーボードが接続できるか不明)
 次が、本番といえる、「薄型テレビ」対「スマートTV」でしょう。
これは、市場が、かなり巨大なので、壮絶な戦いとなるでしょう。
 がんばれ、日本の電機メーカー。
いずれの戦いでも、影が薄いところが気になります。
 あなたがたは、指示待ち経営になっていませんか。
かつては、マイクロソフトの指示を待ち、
次に、アップルの指示待ち、
今は、グーグルの指示待ちでしょうか。

スマートテレビ 2012 5 20

書名 スマートテレビ スマートフォン、タブレットの次の戦場
著者 西田 宗千佳  アスキー新書

 携帯電話がスマートフォンになったように、
テレビがスマートテレビになれるか。
 その重要なポイントは、
テレビ本体ではなく、リモコンにあります。
 ブラウン管型のテレビと違って、
今のテレビは、コンピューターそのものと言ってよいでしょう。
 多くの人は、そのことを気づいていませんが、
今のテレビは、大量に半導体が使われ、
画像処理では、高性能なLSIが使われているところを見ると、
もはや液晶テレビは、テレビの形をしているコンピューターと言ってもよいでしょう。
 そのうち、パソコンと同じように、
このテレビのCPU(LSI)は、デュアルコアだとか、クアッドコアだとか、
処理速度は、どのくらいだとか言うようになるかもしれません。
 それほどまでにコンピューター化したテレビなのに、
依然として、テレビを操作する道具は、リモコンです。
 そういうわけで、中身がスマート化したテレビが、
スマートテレビに進化できない原因は、リモコンにあります。
 さて、スマート化したテレビをコントロールする道具は、
スマートフォンになるか、タブレットになるか、興味深いところですが、
別の手段は、ないか。
 今のスマートフォンでは、音声入力が進化していますが、
テレビの場合、テレビ自身が出す音声と視聴者の音声が混ざってしまい、
音声認識が難しいと思います。
 私は、レーザーも考えられると思っています。
パソコンのキーボードは、大きくて、持ち歩けるものではありません。
机の上でも、キーボードは、場所をとるでしょう。
 そこで、超小型のレーザー装置で、
机の上に、キーボードを投影し、
指の動きを認識する入力装置が市販されています。
これをスマート化したテレビの入力装置にできないか。
 いずれにせよ、中身はコンピューター化した液晶テレビを、
どうやってコントロールするか、それが大きな問題です。
 今、スマートフォンでは、Androidが話題になりますが、
実は、「Android PC」どころか、「Android TV」も、あり得るでしょう。
 Web化したテレビというか、「Web TV」の出現もあるでしょう。
つまり、ツイッターもSNSもテレビ画面で行うということです。
 今のテレビの画面は、巨大化したので、
画面の3分の1は、ツイッターやSNSで使い、
残りの画面で、テレビ放送を流すという使い方もあるでしょう。
 さて、スマート化したテレビをコントロールする道具は、
スマートフォンになるか、タブレットになるか、
あるいは、レーザー光が作る仮想キーボードになるか、
それとも、もっと意外な入力装置が出てくるのか、
今後の展開が楽しみでしょう。
 ところで、日本のテレビメーカーが、
なぜ、アメリカ市場で、韓国メーカーに負けたのか。
実は、意外な理由があると、この本には書いてあります。
決して価格ではありません。
















































































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